桜の下で ~幕末純愛~ 番外集
「おい、総司。一体どうなってやがる。先ずは……」

「先ずはこれ、どうぞ」


どう見ても土方を弄り倒す気でいるのがありありと見えて桜夜は焦る。


「あ、あのさ、総司。とりあえず説明してあげない?」

「そうですねぇ……」


いやいや、悩むとこじゃないでしょ。

沖田は徐ろにテレビのリモコンを持つと電源を入れる。

見慣れない物ばかりの部屋に落ち着きを無くした土方。

突然黒い物体の中に人が現れ、今まで平静を装っていた表情が崩れた。


「!!!」


言葉なく見るからに驚いた表情に沖田も、今まで我慢してきた桜夜も吹き出す。


「て、てめえら!何笑ってやがる!」

「ご、ごめ……ぷっ」


桜夜は謝る気でいたが笑いが止まらない。
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