桜の下で ~幕末純愛~ 番外集
「も、もう限界です。あっははははは」

「や、止めてよ、総司ッ!ぷっ。も、ヤバいって」



桜夜は必死に堪えようとするも我慢も限界にきていた。


「てめえら……」


土方は顔を真っ赤にし、刀に手を伸ばす。

うっそ!それマジ?!いやいや、違う意味でヤバい!!

桜夜は慌てて用意しておいたお茶を出す。



「あ、あのっ!ごめんなさいっ!これは普通のお茶ですから!」



落ち着いてくれと言わんばかりの勢いで出されたお茶。



「すみませんでした、土方さ、ぷっ」

「総司、てめえはまだ……」



土方の拳がプルプルと震える。



「あはは、いや、本当に申し訳ありませんでした。取り敢えず座ってくださいよ」



その言葉に渋々土方はソファーに座り直す。

ふと沖田が時計を見ると、桜夜のバイトの時間が迫っていた。



「桜夜、バイトに遅れそうな時間ですよ」

「うっそ?!マズイ!とりま行ってくるッ」



バタバタと走り桜夜はバイトへと向かった。
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