私を変えた彼のお話
ここから家までは少し速めに歩いて5分ぐらい。
途中にちょっと暗い林があるけどきっと男は帰ったと思う。
待ち伏せなんてしてないよね。私の気にしすぎだ。

さっきまで読んでいた雑誌と、渇いた喉を潤すためのお気に入りのオレンジジュースを手にレジへ向かった。

会計を済ませ、外に出てオレンジジュースの蓋を開ける。
ごくごくごくごく…もう半分飲んでしまった。
速歩きと緊張が重なってかなり喉が渇いていたのが今更になってよくわかった。
やっぱりこのオレンジジュースは美味しい。世界一だと思う。
コンビニのお陰ですごく安心することができた。
携帯の時計を見るともう午後10時半になっていた。

早く帰ろう。

そう思い、また来た道を戻って行った。
< 5 / 12 >

この作品をシェア

pagetop