私を変えた彼のお話
第二章
次の日の早朝、散歩をしている老人によって私は発見された。
警察に起こされるまで私はずっと気を失っていたらしい。
制服は泥でぐちゃぐちゃだった。

警察に保護され、救急車で運ばれた。

病院で治療を受け、包帯だらけになった私は警官に全てを話した。
男につけられていたこと、頭をコンクリートに打ち付けたこと、犯されたこと…

「それは…大変だったね…
顔は覚えてる?男の顔。」

「目が大きくて鼻が豚みたいで…無精髭の生えている中年の男です」

あの顔。絶対忘れない。

警官は調査書の様なものを書きながら色々質問してきた。
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