自殺日和
1章 ~親友~

出会い

私たちの出会いは
中学だった。

今思うとね
なんで出会ったんだろう
って思う。

出会わなければ
こんな辛い思いも
しないですんだから―。





















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真新しい制服。
ピカピカなローファー。
緊張気味な表情。


(やっぱ,みんな
緊張してるんだな…)


そんな事を考えてる本人も
かなり緊張している。



―岡本美来―
新中学1年生。



今は,入学式の真っ最中。

周りに知り合いはいない。

ある理由により
小学校の卒業と同時に
引っ越した美来は
この学校に知り合いが
一人もいない。


(友だち…出来るかな。)


周りの子の真剣な顔も
そんな事を考えてる
美来には怖そうな子
としか捉えられない。


(もぅ,やだなぁ…中学。)


最悪。


心の中で小さく毒づいた。


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