君の姿
『…海も屋上くればよかったのになぁ…。』
「だな。」
もう一人の親友は河島 海。海も家が近くて、小さい頃は三人でよく遊んだりした。
海は幼い頃から心臓が弱かった。だから、上級生からいじめられることが多かったんだ。
それをあたしと誠司で守っていた。だから結果として、あたし達三人は仲良くなり、あたしと誠司は喧嘩が強くなった。
『あ〜気持ちい〜。』
屋上で大の字に寝転がると、青空が目の前に広がる。
目を閉じると、どこかの教室から先生の話し声が聞こえてくきた。
あたしは、そのまま夢の世界に墜ちていった。
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―――――…
「由佳!誠司!いつまで寝てんの!!!!!!」
『「Σ!!!!」』
いきなりの大声にあたしは飛び起きた。目の前には海の姿。
『…あれ、海?』
「あれじゃないわよ!もう学校終わったよ。」
いつの間にか、もうそんな時間になっていたのか…あたしはまだぼーっとしていた。
『…学校。終わった?』
バコっ
『Σいたーーー!!!』
頭に激痛がはしり、あたしはそこを抑えた。すると、後ろから誠司の声がした。
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