君の姿
新しい日常
朝―――あたし達、家族の朝はうざいくらい騒がしい。
『お母さーん、お弁当は?』
「テーブルの上にあるでしょう?」
「母さん、ネクタイは?」
「いつもの場所にあるから!それより由佳ー、お父さん、お母さんの車のカギ知らない?」
『知んないよ。』
「玄関じゃないかー?」
まぁ、いつもこんな感じ。あたしのお父さんとお母さんはどっちも働いている。
だから、他の家族よりもほんの少し騒がしい。ほんの少しね。
あたしは鏡で一度、自分の姿を確認してから玄関でローファーに履き替えた。
『んじゃあ、いってきまーす!!』
そう言って、あたしは家を後にした。
今日から新しい授業が始まる。そして、新しいクラスも発表される。
胸をワクワクさせながら、あたしは走り出した。
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