早瀬くん、好き。
「心春ー!温泉気持ちよかったね!」
笑顔で私にそう言う愛花。
「愛花……かわいいぃーーー!!」
もうね、ヤバイねこれは!
愛花は浴衣がすごく似合っている。
大人っぽい紫の生地にアサガオの絵がは
いっている浴衣は愛花の美人さをさらに
ひきたてていた。
「なによー!
心春だって充分かわいいじゃない!」
愛花はそう言ってくれるけど
私の浴衣はピンク色に桜がちりばめられている浴衣で
愛花のに比べたらすごく子供っぽい。
「愛花みたいに色気がでてないもん!!」
愛花はすごく色気がでてる。
「心春は色気ない方がかわいいの!!」
「私だって色気ほしいもんっ…」
「はい、ブツブツ言ってないで夕食食べに行くわよー!」