早瀬くん、好き。
私は頭の整理がつかないままベッドへとダイブする。
もう、なにがなんだか分からないよ…。
頭がついていけない。
早瀬くんと彩芽ちゃんはカップルなんだしキスは当たり前なことってわかってるのに。
頭のどこかではわかってるのに
ついていけてないのが事実。
今まで冷たくされてたけど、早瀬くんは
いつだって近くにいた。
それなのに、今はものすごく遠い存在に感じるよ…。
私は、1人で考え込んでいると涙がこぼれてしまいそうで
気を紛らわすために愛花に電話しようとケータイを取り出す。
そのケータイにつけられている
可愛いイルカのストラップ。
早瀬くんがくれたんだよなぁー…
あの時は本当に楽しくて嬉しくて
私は世界で一番幸せ物だって思った。
「…はぁー。
早瀬くんからもらったストラップまだつけてるなんて未練たらしいな…私」