早瀬くん、好き。
それから数日後。
終業式の日を迎えた。
俺のモヤモヤは更に加速していた。
カラオケで鮎原に会った時から。
彩芽とカラオケに行った時に鮎原に会った。
しかも男といた。
なぜかそれにイライラして鮎原にヒドイことを言ってしまった俺。
そして、そのまま鮎原と言葉を交わすこともなく今日まできてしまった。
「つーきーやーッ!!」
相変わらず雄介はうるさい。
「んだよ。」
「え?なんでそんなに不機嫌なの!?
こーわーいー!」
キモいやつ。
「てか、何用?」
こっちはモヤモヤの正体がわかんなくてイライラしてるのによ。
「特に用はないけどー。
あ、てかさ鮎原、今日正樹になんて返事返すのかな?」
は?
何だよそれ。
「なに、それ。
どーゆう意味?」
「あれ?
月夜知らない?
鮎原、正樹に告白されたんだよ。
んで、返事を返すのが今日。」
正樹ってあのヤンキーだよな。
そういえば、あきらかに鮎原のこと好きだったよな。
…あいつオッケーするのか?