早瀬くん、好き。

なんだろう。

俺、なんか焦ってる。



「いいの？月夜。

彩芽ちゃんの告白を断ったのも、鮎原のこと考えてたからじゃねーの？」




確かに、彩芽に告白された時は
なぜか鮎原の顔ばっか浮かんでた。


でも、だからなんだ？



「しんねぇーよ。」




「…じゃあ月夜に質問！！
どうして鮎原のこと家まで送ってあげてたの？

方向、正反対だよな？

しかも、絶対めんどくさいことしない月夜が。」




「…いきなりなんだよ。」




「いいから答えて」



なんで俺が鮎原を送ってた？

正反対なのに？




「そりゃあ、誰かに襲われたりしたら大変だろ？」