早瀬くん、好き。
「お、おい。
いきなりなんだよ」
「だ、だって、可愛すぎてぇぇー」
もう私は早瀬くんの抱きつきながら
早瀬くんの体にスリスリする。
「…ったくこんな住宅街で抱きつくなよ。」
はっ!!そうだ!
ここは住宅街だったんだ。
しかも家の目の前。
まぁ、いっか。
それにしても早瀬くん迷惑なのかな?
ちょっとガックシ。
「まぁ、でも俺嬉しいからいいけど」
「え…」
思わず早瀬くんの言葉に顔を真っ赤にさせる私。
今きっとゆでた子になってる。
「自分で抱きついといて何照れてんだよ。
なんならキスもしとくか?」
ニヤッと笑って早瀬くんが言う。
あ、この顔は修学旅行以来だ。
あの意地悪早瀬くんだ。
「え、あ、その…」
動揺してしまう私。