早瀬くん、好き。




「そうなんだ…。」



そういえば、なんか昨日はヤケに早瀬さんの話を避けてたよね。


なんかあまり人には言いたくなさそうな…。


もしかして中学の時になんかあったのかな?




「あのさ
早瀬くんと中学の時なんかあったの?

なんか妙に早瀬さんの話避けてたからさ」




「はは、早瀬さんってなんかまだ慣れねぇ。

中学ん時かぁ…。
中学ん時で月夜が今も気にしてるってのはあれしかねぇな」



あれってなんだろ?




「中学の時な、俺と月夜は最強兄弟って言われてたんだ。

今は落ち着いたけど、
月夜も男だし中学の時は結構荒れてたわけ。

んで、俺は全校生徒の前で月夜に喧嘩ふっかけたんだよ。

どっちが強いか勝負つけたくてよ。


あいつは最初の方かなり拒否ってたけど
俺のしつこさに参って勝負してくれたんだよ。


もちろん遠慮すんなって言ってな?

んで、結果ボロ負け俺。

そのこと気にしてんじゃねーかな?

あいつお人好しだし」






そんなことがあったんだ…。

だから避けてたのか。






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