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「んーと、3才くらいの時にママの服着て、ポスターモデルをやったのが最初だって聞いたよ。その頃のこと全然おぼえてないけど」

「3才!!」

驚くよねー
だって3才だよ

初めての友達ができる時にポスターに笑顔で写って。

「初めてできた友達がね海斗くんと愛莉なんだ」

「マジ?じゃあ裏切れないね」

「裏切るつもりだったの?」

「ちっ、ちげーよ」

本気で否定してる海斗くんが面白くて思わず笑ってしまった。

「なに、笑ってるの?」

「ん?面白いな~と思って」

「もうそろそろ帰る?」

「そうだね」

帰り道の途中海斗くんがあたしに行ってきた。

「明日仕事大丈夫?俺学校休んで朝からいくわ」

「えっ!悪いよー」

「いーって」

「うーん」

えー!!また笑えなかったらどーすんのよ!!!

「笑えなかったらどうしようって思ってるでしょ」

「うん」

なんでわかるの!?

エスパー??

「大丈夫だよ。惟知嘉なら。」

「ありがと」

大丈夫。海斗くんか付いててくれる。

-翌日-

朝から海辺でのロケ

昨日のこともあって少しカメラマンさんも戸惑ってたけど、ちゃんと笑えた。

笑顔になれた。

「かーいとくんっ!」

「よかったねちゃんと笑えて」

「うん!」

「まっ、これも俺のおかげだなー」

「ムカつく~」

「それはどうもありがとう」

「褒めてないし」

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