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秘密と決断

長い長い仕事が終わった。


「はくしょん」

!!!!!びっくりしたー
海斗くんいきなりくしゃみするなよ・・・

でも大丈夫かな?
布団敷いてても海斗くんは昨日床で寝たわけだし。
風邪引いちゃたかな?
もしそうだったらあたしのせいだよね、ごめん。

「大丈夫?」

「ん?お前のおかげで熱っぽいよ」

「それは、どうもありがとう」

「褒めてないし」

やっぱり風邪だ・・・。

看病してあげたいけど、今日ママの会社のクリスマスパーティーなんだよね・・。

でも海斗くんも連れてこればいいんだ!!

やっ、しかしいいのか?
来たらあたしの秘密がバレル。
それは困るなぁ。
んまぁいっか。
連れてきちゃえ!

「今日ANGELのパーティーあるけど、来る?」

「いいの?俺風邪引いてるし、何の関係もないよ?」

「関係ならあるじゃん!」

「何が?」

「あたしの彼氏!」

「えっ!??」

「そっちから告ったんだよね?」

ふぅ・・・・。
多分初めて会った時から好きだったんだろうな・・・。
恋って気付かないものなんだ・・・・。

だけどどうやって秘密を隠すかだよねぇ。

別に隠さなくてもいいんだと思うけど。
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