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「でも、もう行きたくないんでしょう?」

「え。あ・・うん。ごめんなさい」
こ・・・怖い。

「いいのよ、ちゃんと離れたくない人ができたっていう理由があるのだから。お母さん嬉しいわ。」

涙があふれ出した。

「何泣いてんのよー?んもう世話の掛かる子ねぇ」

ママは優しく優しく抱きしめてくれた。

久しぶりのママの匂い。なんだか安心できる。

ママはあたしが悩んでるとき、いつも慰めてくれる。
ママの手は優しい。魔法をかけてくれるみたい。


安心したらいつの間にか、眠っていた。

気がついた時にはパーティーが終わっていた。

「やっと起きた」

「パーティー終わっちゃた感じですか?」

「大正解!」

ショックー。毎回出る料理おいしいのに・・・・。今年は食べ損ねた。

「これお母さんからのお手紙。」

「ありがと」

なんだろ??

不安を抱きながら手紙を読んだ。


━惟知嘉へ
まさか惟知嘉に恋人がいるなんて知らなかったわ。

ママ嬉しかったのよ。初めて惟知嘉が自分の気持ちをママに教えてくれて。

マネージャーさんもママが説得しておいたから安心していいのよ。

ただ、マネージャーさんが『付き合いは認めます。ですが条件として今ドラマの話があるのでそれに出てください』って言われちゃった。

がんばってね

ママより━

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