apple

kaito's 補習と告白

せっかくの冬休みなのに俺は今制服を着て、駅にいる。

理由なんて簡単だ。

俺が馬鹿だから、テストで赤点とって冬休みの補習。

夏は篠崎も一緒だったから、たぶん冬も一緒だと思う。
だけどそれは、俺の思い違いだった。


駅で電車を待ってたら後ろから惟知嘉が来て、
「2-4の補習ウチ等2人だって」って言われた。

マジ・・・・。くっそ篠崎の奴。絶対後でシメる。つか殺す。昨日俺見てニヤつきやがって。

なんてこと考えてたら、惟知嘉に「私と2人嫌?」って言われた。

俺そんなにボーとしてた??

ってかお前と2人で嫌なわけないだろ・・・・。

俺お前に惚れてるんだぜ?

でも惟知嘉は俺の気持に気づいてない。

鈍感なのか?



学校について補習プリントをやり始めた。
1時間もすれば惟知嘉は終わったみたいだった。


「惟知嘉終わったの?」

「うん一応」

早くねぇ?

そんなに早くて、テストで赤点取ったのかよ??

「帰らないの?」

つかなんで終わったのに帰らねーの?

「海斗くん今日バイトあるでしょ?一緒にいこ!」

「いいけど時間かかるよ」

「教えてあげる」

嬉しいけど・・・・。
俺ヤバいくらいに馬鹿なんだけど・・・。
< 34 / 42 >

この作品をシェア

pagetop