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でも惟知嘉は何も言わずに、『ママのお店行くよ』って言ってくれて、2人並んで歩いた。

マジ嬉しい。すげーくっついてる。寒いからだろうけど、いつもより近いから、妙に緊張する。


店について惟知嘉が店員みたいな奴と話をしていた。

今日のところはここに泊まることになったらしい。


10時になってとうとう2人きりになってしまった。

冷静に考えてみれば俺等一夜を過ごすってことだよな・・・・。

それってやばくない?

男として。理性が・・・・。

襲っちゃうかもしれねー。

ってか付き合ってもねーのに襲うのはあれだよな・・・。


そんなことを考えつつ俺は惟知嘉にソファーで寝ろって言ってた。

よくそんなことが言えたな。俺!

寝ようと思った時、いきなり『好きな人いる』って・・・。

お前なんだけど。

惟知嘉にも聞いたけど、男から答えろって・・・。マジ?

俺は駄目もとで言ってみることにした。

男なら当たって砕けろだよな・・・。

「ん~。さ、桜井惟知嘉かな?」

しばらくして、
「え・・・・。えーと、どういうリアクションをとればいいのかな?」

可愛い。ヤバい。

返事早く聞きたい。

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