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カシャッカシャッ


「惟知嘉ちゃんもうちょっと顔あげてー」

「あ、はい」

「いーねー
じゃあラスト一枚」

カシャッ

「お疲れ様でしたー」

「惟知嘉~早く着替えてー。記者さんきてるよー」

「はーいすいませーん」

あー早くしなきゃ

「お待たせしましたぁ」

「いえいえ」


「じゃあ始めますねー」

「はい」

間に合ってよかったー
てか記者男!!!
女かと思った

「えーとじゃあ最初に
なんでモデルになったの?」

いきなりか!!

「母がデザイナーで小さい頃から母の服をきてモデルをやっていたら、今の事務所の人にスカウトされて始めました」

「へーお母さんデザイナーさんなんだ」

「はいANGELのオーナー兼デザイナーです」

「えっ!!ANGELの!!」

「はい」

「ANGELって今の若い子に絶大な人気を誇るブランドだよね、惟知嘉ちゃんのお母さんがそこのオーナーだったんだ。
僕もいちど取材したことあるよー。綺麗だよねー」

「いえー全然!!家では普通のおばさんですよ」

お母さんってやっぱりすごいなー
この前テレビにもでたし
ショップもいっぱいあるし

「惟知嘉ちゃんはお母さんのお店手伝ったりする?」

「オフの日とかはたまに・・
だけどほとんど手伝いませんよ。
手伝うんならほとんどポスターに出るだけ?」
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