[B L]だからスキって言ったのに〒続編
4章
『優しい』先輩
“君の知らない竜哉を僕は知ってるし、
君の知ってる竜哉も僕は知ってる。
この二年間のこと、過去のこと…
いろいろと…ね。
だからさ、別れたみたいだけど、君に勝ち目なんてないよ?
なにしろ竜哉は、僕のモノなんだから。”
ドクンッ
心臓が、跳ねた気がした。
…心のどこかで、ずっと気にしていたこと。
それは、この二年間のことだ。
あえて聞かなかったものの、本当はとても気になっていた。
天野が言いたくないなら言わなくても良いと思っていたが、まさかこんなとこで後悔するなんて。
「…ってことで、じゃーね?」
そう言って、ルイと天野はどこかに行ってしまった。