[B L]だからスキって言ったのに〒続編
「…………………………………。」
俺は、呆けるしかなかった。
「ほらな。
じゃ、オレ忙しいから。」
そう言ってエレベーターに乗る天野。
そのまま扉が閉まると、俺は床にへたり込んだ。
「俺が…
誰にでも『好き』って言ってる…だって?」
なんで…なんなんだよ…!
「俺は、ずっと…
天野だけを見て、信じてきたのに…
不安でも、天野を信じようと努力したのに…
天野は俺を、信じてはくれないんだな…。」
自嘲気味に少し笑ってみると、目からポロポロと涙がこぼれた。
「ッ、っく…ぅ、あ…ああぁ…あ、」
俺は静かに、ただひたすら涙を流し続けた。
俺達は、どこから間違えてしまったんだろう。