[B L]だからスキって言ったのに〒続編
「…俺は先輩を好きになることは一生ない!」
必死で言い切る。
だけど先輩は、笑うだけだった。
「そのうち嫌でも好きになるさ。」
そう言って、食堂へと行ってしまった。
…マリノ・ルイ。
外国人。
ハーフ?
いや、クウォーターか?
地毛であろう金髪は、天野と同じくらいまぶしかった。
そして、天野の横に並んでも恥ずかしくないくらいの────────…
俺なんか、霞んでしまう。
天野のそばにいれば、引き立て役。
女子は来るけど、それをねらった訳じゃない。
ただ天野に見て欲しくて────…
そう思ったらまた、泣けてきた。
ダメだな、俺は。
天野に会ってから、どんどん泣き虫になる。
しっかりしろ、俺。
泣いてどうすんだ。
このままなんて絶対嫌だ。
離してなんかやらないって言ったんだから。
このまま手放してやるもんか。
ルイにだって、そう簡単に渡す訳ない。
天野には俺のそばにいてほしいから。
だから、必死で訴え続けよう。
再度そう思い改めながら、俺は食堂に向かった。