[B L]だからスキって言ったのに〒続編
───────…
気が付くと、白い天井が見えた。
…あれ、俺夢を見てたような気が…
ピッピッピッピッ
心電図の音で、ここが病室なんだと思った。
『あ、れ…』
酸素マスクで、息がシューシューいっている。
「夏音…っ!
ごめん、ほんとにごめん…!
オレが夏音を傷つけてるんだって、今更気付いたんだ。
ごめん。
だから────…
だからオレは、ルイと」
『………、』
「…夏音?」
『俺のため?
本当に?
俺は天野が側にいなきゃ壊れる。
そんなこと、分かってるだろ。』
「あ…、」
ごめん天野。
俺が言ってるのは、天野を俺の側に縛り付けてるセリフだ。
『お願いだから…、
るいのところに、いかないで…
俺…天野のこと何にも知らないのに…
ルイの方が知ってるのに…
これ以上、ルイに天野をとられたくない。』
俺は何も知らない。
天野のことを。
『俺がどうなってもいい。
ただ、死ぬときは天野の側にいたい。』
「滅多なこと言うな!」
『それに、俺が死にかけたら、今度みたいに…
助けにきて、くれるんだろ?』
「っ夏音…、ごめん、
オレの方こそ、夏音をわかってなかった。」
『あま、の。
キスして…』
俺は酸素マスクをはずす。
「…オレが守る。絶対に、守るから。」
そうして俺たちは、気持ちを確かめ合うかのようにキスをした。