[B L]だからスキって言ったのに〒続編
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「夏音のやつ、遅いな。」
先に食堂に戻った東悟は、時計を見てため息をついた。
(俺は、なにをやってんだ…)
後悔より、もう後には引けないという思いが、東悟の状況を悪化させていた。
(…遅すぎる。ちょっと捜してくるか。)
東悟は席を立ち、外の入り口に向かって歩いていった。
すると、ドア付近でへたり込んでいる夏音を発見した。
「…夏音。」
東悟は夏音の頭上から声をかける。
「なにやってんだ。
飯食べるぞ。」
「…。」
返事がない。
(寝てんのか…?)
「…おい、夏音。」
夏音は俯いたまま、ピクリとも動かない。
不信に思った東悟は、夏音と目線を合わせるようにしてしゃがみ込み、顔をのぞき込みながら夏音の肩をつかみ、揺らした。
「おい、夏音。
起きろって、かの───────…」
トサッ