[B L]だからスキって言ったのに〒続編
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───…
「ん…」
ゆっくりと瞼をあけると、そこは見慣れない天井だった。
あれ、俺は…
そうだ
ルイと天野が一緒にいて…
「天野…」
無意識に起きあがろうとして、力が抜ける。
そのままポスッと音を立てて、俺はベッドに再び寝転がった。
「夏音、起きたか…」
近くて先輩の声がした。
警戒して、バッと顔を上げると。
「…安静にしてろ。
今はまだ、寝てた方がいい。」
先輩は片手で俺の肩をそっと止めた。
優しい、俺が知ってる先輩…
「俺は…」
「玄関先で倒れていた。
…発作、ひどくなってるな。」
…あんまり、知られたくなかったのに。
この発作は、なぜおきるのか原因不明だけど。
なんとなく、トラウマだけが原因じゃない気がする。
「俺、病気…?」
「夏音…!
滅多なこと、言うな。」
でも…
こんなに発作が起きるのは、どう考えてもおかしい。
それは先輩もわかっていたようで。
「…夏音、合宿は中断しろ。
俺から先生に言っておくから。
…病院に行ってこい。」