死の百物語と神は云う。
「もう……針谷さん、からかわないでくださいよっ。ちゃんと私達の子供のミキちゃんじゃないですか!」
……えっ?
私は目をぱちくりさせるのと同時に、(私はまたドジをしてしまったのでしょうか?)と不安になりました。
立ち上がるのと同時に、奥さんは赤ん坊のミキちゃんを私の目の前に向かって差し出しました。
「ほら。ね?」
にこりと優しそうに微笑む、仲良さ気な奥さんと旦那さん。
それらに何もおかしなことは無いのに、1つだけ、おかしなところがあるとすれば……。
差し出された“それ”……。
やっぱり、人形でした。
くわっと見開かれた赤ん坊のビー玉のような瞳が、私をジッと見つめます。
私はすぐにその場から逃げ出し、事務所の方に連絡をいれたのですが取り合ってはもらえず、いつもと同じようにクビになってしまいました。
でも、クビになってよかったと思います。
もう二度と、あんなに気味の悪い体験はしたくないものですから……。
これで私の、ベビーシッターのアルバイトをしていた時の怖いお話は終わりです。
ふぅーっ。
7本目の蝋燭の火が消えた。
……えっ?
私は目をぱちくりさせるのと同時に、(私はまたドジをしてしまったのでしょうか?)と不安になりました。
立ち上がるのと同時に、奥さんは赤ん坊のミキちゃんを私の目の前に向かって差し出しました。
「ほら。ね?」
にこりと優しそうに微笑む、仲良さ気な奥さんと旦那さん。
それらに何もおかしなことは無いのに、1つだけ、おかしなところがあるとすれば……。
差し出された“それ”……。
やっぱり、人形でした。
くわっと見開かれた赤ん坊のビー玉のような瞳が、私をジッと見つめます。
私はすぐにその場から逃げ出し、事務所の方に連絡をいれたのですが取り合ってはもらえず、いつもと同じようにクビになってしまいました。
でも、クビになってよかったと思います。
もう二度と、あんなに気味の悪い体験はしたくないものですから……。
これで私の、ベビーシッターのアルバイトをしていた時の怖いお話は終わりです。
ふぅーっ。
7本目の蝋燭の火が消えた。