天使と悪魔
第一章 少女R
チュンチュン…チュンチュン…
『ん、、、』
眩しい…
光は嫌いだ
光がもれていたカーテンを閉め直す
ああ、また今日という1日がきてしまった
どう足掻いても明日になり、新しい1日が始まってしまう
寝室からリビングに行き、顔を洗い、コーヒーを飲む
ふとカレンダーに目を向けると、今日のところに丸がついていた
『今日なんかあったっけ』
近付いて見てみるとそこには最悪の事が書かれていた
『高校に行く日か…』
とうとうこの日がきてしまった
朔ちゃんに頼まれたからといって、引き受けるんじゃなかったな
少し後悔しながら新しい制服を段ボールから出して着る
白のYシャツにネクタイは邪魔だからしない
黒のパーカーを着てその上に黒の指定のブレザー
黒と赤のチェックのスカートに黒のニーハイを履けば準備完了
赤と銀のオッドアイを隠すために、黒のカラコンをする
髪色は栗色だが、特に目立たないと思い、そのままにした
『いってきます』
返ってくるはずもないのに言ってしまう
昔からの癖だ
くだらない、癖