天使と悪魔
ガチャ
ノックもなしに入る
するとそこには、とても懐かしい人物がいた
「らむっっっっ!!!!!」
一瞬にして消えたその人物は、気づけば私の目の前にいて私を抱き締めていた
『久しぶりだね、朔ちゃん』
この男が私をこの高校に転校させた張本人で、ここの理事長だ
そして、私が唯一信頼している人で私の全てを知ってる人
「ほんとにらむだ…。本物だ…。会いたかった。」
朔ちゃんは今にも消えそうな声で私を力強く抱き締めた
『朔ちゃん、ごめんね。私も会いたかった。』
「もっと話したいところだが、一応お前は転校生だからな。担任呼ぶわ。」
私からゆっくり離れてそう言うと、朔ちゃんはどこかに電話し始めた
するとしばらくして、理事長室のドアが乱暴にあいた