【短編】ある日、それは突然に
残業
「明日のプレゼンの準備の状況は?」
山のような資料の間から向かいの机に座っているコウタに声を掛ける。
自然、大きめの声になる。
「準備万端、オールオッケーっすよぉ」
これも、大きめの声。
しかもテンション高めのお気楽な声で返事が返ってくる。
「たくぅ、タナカのオールオッケー位あてになんないものはないからね。
いいわ、後で一緒にチェックしましょう。
当然今日は残業覚悟してなさい」
「えぇ~先輩。残業すかぁ?
ボクにも予定ってものが・・・」
「デートする相手もいないくせに、格好つけるんじゃないわよ。
文句言ってる間に、資料を揃える。
そのあと会議会場の点検。マイクの準備も忘れないで」
「ラジャー!
タナカコウタただ今から会場の点検に向かいます」
コウタは、ひょうきんな態度で敬礼をしながら部屋を出て行った。
大学時代からコウタはちっとも変わらないと、ナツミは思わず苦笑する。
山のような資料の間から向かいの机に座っているコウタに声を掛ける。
自然、大きめの声になる。
「準備万端、オールオッケーっすよぉ」
これも、大きめの声。
しかもテンション高めのお気楽な声で返事が返ってくる。
「たくぅ、タナカのオールオッケー位あてになんないものはないからね。
いいわ、後で一緒にチェックしましょう。
当然今日は残業覚悟してなさい」
「えぇ~先輩。残業すかぁ?
ボクにも予定ってものが・・・」
「デートする相手もいないくせに、格好つけるんじゃないわよ。
文句言ってる間に、資料を揃える。
そのあと会議会場の点検。マイクの準備も忘れないで」
「ラジャー!
タナカコウタただ今から会場の点検に向かいます」
コウタは、ひょうきんな態度で敬礼をしながら部屋を出て行った。
大学時代からコウタはちっとも変わらないと、ナツミは思わず苦笑する。