青空恋モヨウ【完】
「わぁっっ!!!見てみて!!!花火!!!」
裕理「見てるよ、バカ」
「今、私の事、バカにしたー!!!」
裕理「うるせぇ、いーから花火見ろ」
もう…
冷たいんだから…
裕理はまっすぐ花火を見ていた
そのまっすぐな瞳で。
「裕理と花火見たの、何年ぶりだろうね」
昔は、毎年裕理の家と一緒に
この花火大会へ来ていた。
だけど中学生になって
お互い友達と行くようになった。
だから4年ぶり。
裕理「中学の時来てねーから4年ぐれーじゃねぇの?」
裕理は私を見ないで
まっすぐ夜空を見ていた。
その横顔が
とてもカッコよくて
でも、どこか懐かしかった。