青空恋モヨウ【完】
花火大会が終わり時刻はもう10時。


私は下駄をカランカラン鳴らして

帰り道を歩いていた



「キレイだったねー!」



裕理「まぁな。」



「なんでそんな今日冷たいのさー。」



裕理「別に。」



絶対にいつもより冷たい。

だって今日、浴衣を来てから一度も

目を合わせてくれない。



「昔はさー、あかねーあかねーっていっつも私の部屋に来てたのに」



裕理「昔の話を今、持ってくんな」




「いーじゃん、幼なじみなんだから」




裕理は人ごみの中をスイスイと歩いて行く

私はその背中を追うのに精一杯



裕理「ったく…はやく来いよ」



裕理は私の手をギュッと握った

そして、人ごみの中を歩いて行って

あっという間に人がいない所へ来た



「ありがと」



そう言って私は裕理から手を話した。



裕理「てめーが遅いだけだろ。」




「なっっ…!!」




裕理「なぁ…」




裕理が真剣な声になったから

私は裕理を見た

そしたら、今日初めて目があった




















裕理「俺さ、親父んとこ行く」

















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