青空恋モヨウ【完】
8月10日
あの日から裕理とは話していない。
会うことは会っても
何を言えばいいかわからなくて
言葉がつっかえて
喋ることが出来なかった。
私はエアコンがガンガンかかった
涼しい部屋のベッドの上に寝転がっていた。
「いつ…行くんだろ……」
私は手で片方の目を隠した。
私の頭の中には2人の裕理がいる。
1人はいっつも『あかねっ』
って私と一緒にいた裕理
もう1人は
【俺さ、親父んとこ行く】
私から離れていく裕理
どっちが本当の裕理なんだろう
違う。
どっちも裕理だ。
私の足はいつの間にか家から出ていて
「あっつ…」
ギラギラ輝く真夏の太陽を手で隠しながら
ある場所へ足が勝手に進んでいった。
今日は8月10日
会うことは会っても
何を言えばいいかわからなくて
言葉がつっかえて
喋ることが出来なかった。
私はエアコンがガンガンかかった
涼しい部屋のベッドの上に寝転がっていた。
「いつ…行くんだろ……」
私は手で片方の目を隠した。
私の頭の中には2人の裕理がいる。
1人はいっつも『あかねっ』
って私と一緒にいた裕理
もう1人は
【俺さ、親父んとこ行く】
私から離れていく裕理
どっちが本当の裕理なんだろう
違う。
どっちも裕理だ。
私の足はいつの間にか家から出ていて
「あっつ…」
ギラギラ輝く真夏の太陽を手で隠しながら
ある場所へ足が勝手に進んでいった。
今日は8月10日