青空恋モヨウ【完】
「うっまーい!!」

モグモグ


「きゃー!!なにこのおいしさ!!!!!」


モグモグモグモグ

「これもうまぁーぃ!!」


モグモグモグモグモグモグ


「やばいわー!!これも美味し『うっさい!!食事中ぐらい静かにしなよ!!!!!!!』


「だってぇー」モグモグ


私が喋んないと…

「みんな喋んないんだもんっ!!!!!」



裕理も駿くんも喋らない。

こんなに食事中が静かな人たちとは思わなかったよ!!


光くんは別のテーブルに行っちゃったし…



「ほら、見てよ、結香!!このでっかいエビフライ!!めっちゃ美味しい!」


結香「私、はやく部屋戻ってゴロゴロしたいの」


パクパクと食べ続ける結香。

いつの間にか特大エビフライは食べ終えていた

「結香ってめっちゃ食べるのになんでそんな細いの~」


……



無視かよっ!!
他のテーブルは楽しそうに笑ってるのに…


裕理「お前、少し黙れねーの?」



実を言うと…
一番の原因はお前だよっ!!!



「大体、なんでか知らないけどあんたが一番の原因だよ!!」


裕理「あ゛?」


なんでか知んないけども


「裕理、怒ってる?」



私、なんかしたかな…
ロビーで会ったときからなんか怒ってる気がする


裕理「ごちそうさま」


駿「俺も」


駿くんまでーぇ…

カタンと立ち上がって食堂から出て行った二人



結香「亜果音、裕理くんの気持ちも考えてあげな」



そう言って

結香「ごちそうさまでした」



結香ぁ…


サク…

特大エビフライを一口食べた。
なぜだかすごく美味しく感じた。


裕理の気持ちなんて、私、裕理じゃないからわかんないよ…



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