月城学園生徒会の秘密

「なぜ『時宮』は治めている場所から出られる？」

「それは、時空移動が出来るから。万が一家にいない場合、直接時空を繋げて移動して事に対処が可能だからです。この技は代々『時宮』しか出来ないからです。そして他の『宮』は出来ない技でもあります。」そう言うと

「ありがとう。このままにするよ。出れない、だなんて息が詰まるし。」そう速水先輩は言った

「俺だって面識も無いヤツや腹ん中何考えてるか、分からない奴らに背中預けられるか。ここのメンバーは気心知れた連中だしな。」と長谷川先輩。

「皆、ありがとう…」私が感極まった声で言うと颯斗は優しくトントンと背中を叩いてくれた。私はますます泣きそうになり、颯斗に抱きついた。颯斗が優しく髪を撫でてくれて私はだんだん落ち着いて来た。

「さっき、他の『宮』は治めている場所から出る事が出来ないって言ってたけど会議はどうやるの？」とさくら先輩

深呼吸してから、さくら先輩の方を向き「会議に使われる部屋が各『宮』にあってそこから通信系の基礎能力を使って会議になりなす」と私は言った。