月城学園生徒会の秘密
ーside颯斗ー

俺の腕の中で泣く雪奏は雪の様に儚く消えてしまいそうで、雪奏が怪我をしない様に。だけじゃなく雪奏の心もちゃんと守りたいって思った。きっと雪奏は皆が暗くならないように『水之宮』や『風宮』の話は出さなかった。皆がいるから、ちゃんとしていなくちゃ、と思い詰めて

俺がちゃんと、側にいるからな雪奏。そのためなら俺は頑張れるから。俺の前では甘えても良いから。

しばらくすると、「大丈夫」って言ってたからガマンするなと言っといて。

そうしたら!雪奏は小さい声で『大好き』って不意討ちは卑怯だぞ…顔、赤くなってるんだろうな。顔が熱い…見られたくなくて抱き締めると雪奏の耳元で

「俺も大好きだ。……いや愛してる、だな」と言うと雪奏が俺の背中に腕を回して

「私も、颯斗の事愛してる。」そう言ってから俺の唇にキスをしてきた。

…………雪奏からされるのがなかったな…ビックリしていると、
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