月城学園生徒会の秘密
ー深夜side冬哉ー
寝室に行くとこの時間だと鈴美が寝ているはずだがベットに腰かけていた。
隣に座ると
「眠れないか?」と聞くとコクンと頷き、
「胸騒ぎがするの。何だか世の中がどんどん暗くなっていく気がする。」…鈴美の家は巫女の家系。第六感はかなりの確率で当たる。……鈴美が言うなら危険度が増してるのかも知れない。
「大丈夫。俺が絶対に鈴美を守るよ。…雪奏は颯斗君に任しておけば大丈夫。まぁ、嫁に出す日までは俺の役目だけどな?」鈴美を抱き締め、髪を撫でながら俺が言うと
「うん。…でもムリしないでね?」…鈴美は何時も自分より他人だな。そう思いつつ、
「当たり前だ。」と言った。…一応颯斗君に言っておくか。雪奏はきっとまた何かやろうとしている今荷物を持たせるわけにはいかない。
「もう遅い。寝よう。」と言って無理矢理鈴美を横にし何時もの様に腕枕をして、鈴美の頭を俺の胸につけると空いている片方の腕でトントンと優しく背中を叩いて眠りやすい様にした。
しばらくすると規則正しい寝息が聞こえて来て俺は安心すると寝た。