裏切り
教室のドアを開けようと手をドアノブに当てた…

けれど、中から声がした。


何で?

もうとっくに下校時刻のはずだけど…。


ドアをあけて声をかけようと手に意識を集中させたとき、会話が聞こえた。


「あれだけやったんだもの、嫌がらせって気づかないのかしらね。」


「そうよ、足も引っ掛けて睨んでやれば学校来ないと思ったのに。」


「しぶとかったって事。これからもっと酷くすればいいじゃない?」


「てか、高萩さんの事階段から落としてどうだった?――――沙希。」


さ、き…?

階段から落とした…?


「アハハ、最高だったわ。仲良くしてもらって嬉しいからって調子乗りすぎよ。だから罰を与えたの。」


沙希…?
この声、沙希?

なんで?「私たち親友よね?」っていったの沙希でしょ?
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