裏切り
ア、ハハハハハ。


何もかも演技だったんだ。



沙希にとっては私はゴミ以下の存在だったんだ。



そうだ、消えちゃえばいいんだ。


と、思考回路をして方向転換をしようと体の向きを変えたとき。


ガタン

カラダがドアにあたってしまったらしい。


「誰?」

「なっ、奈央?!」

「待って、奈央!」

そのすべての声、沙希の声が全部偽者に思えて、立ち止まる事なんて出来なかった。
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