裏切り
職員室


ガラガラ。

うわ、一気に視線が突き刺さった。


「あの、佐々木先生はいませんか?」


佐々木先生。
それは今回の転入の理由を知っている1人の人間だ。


「あ、おはよう。俺のことは知ってる、よね?」


困った笑顔で現れた佐々木先生。


「はい。」


「では、教室へ行こうか。」


「高萩さんの教室は2-1だから。覚えてね。」


「はい。」


なんか、嫌な予感がするのは気のせいだろうか。

「ここだから。名前呼んだら入ってきてね」
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