時は誰も待ってくれない 下
「あれ?ここどこだっけ」
また歩いている途中に自分が今どこにいるのか分からなくなる。
見たことあるような…無いような…。
そしたらいつも横にいる優が優しく教えてくれる。
「ここは精神科病院。今は一階のロビーにいるんだ」
「あ、そうなんだ…」
こんなことはもう日常になってきていて最初は悲しくて仕方なかったけど慣れというものが私を悲しくさせなくなった。
「あなたは…誰?」
「僕は柴田優。いつも一緒にいるよ」
「そっか、ごめんね」
優は悲しそうだった。
笑っているのに瞳が泣いていた。
原因は私だろうけど、でもその原因さえ分からなくなった。
また歩いている途中に自分が今どこにいるのか分からなくなる。
見たことあるような…無いような…。
そしたらいつも横にいる優が優しく教えてくれる。
「ここは精神科病院。今は一階のロビーにいるんだ」
「あ、そうなんだ…」
こんなことはもう日常になってきていて最初は悲しくて仕方なかったけど慣れというものが私を悲しくさせなくなった。
「あなたは…誰?」
「僕は柴田優。いつも一緒にいるよ」
「そっか、ごめんね」
優は悲しそうだった。
笑っているのに瞳が泣いていた。
原因は私だろうけど、でもその原因さえ分からなくなった。