時は誰も待ってくれない 下
「あ、起きた?」
そっとリビングの扉を開けるとソファに座ってココアを飲んでいる優がいた。
「寒い?」
「ううん、大丈夫」
「おいで」
優はカップを机に静かに置くと隣をポンポンと叩く。
隣に座ると私の腰に手を回して力強く引き寄せる。
あぁ、温かいな…。
テレビもついてないし部屋には時計の秒針の音と私たちの鼓動だけが響いているのにとても安心する。
ずっとそうだ。優と出会ってからどんな時も私の傍に居てくれて、居心地を悪く感じたことはない。
「真由」
「ん?」
「今日、バイトは?」
「昼からだよ」
「そっか」
こんな会話は当たり前で、でもいつもと少し違った声に私は顔をあげて優を隠し見る。
優…?
優は思いつめるような顔をしていてすごく苦しそうだった。なんでそんな顔をしているの?
「優どうし…」
「バイト終わったら迎えに行く」
そっとリビングの扉を開けるとソファに座ってココアを飲んでいる優がいた。
「寒い?」
「ううん、大丈夫」
「おいで」
優はカップを机に静かに置くと隣をポンポンと叩く。
隣に座ると私の腰に手を回して力強く引き寄せる。
あぁ、温かいな…。
テレビもついてないし部屋には時計の秒針の音と私たちの鼓動だけが響いているのにとても安心する。
ずっとそうだ。優と出会ってからどんな時も私の傍に居てくれて、居心地を悪く感じたことはない。
「真由」
「ん?」
「今日、バイトは?」
「昼からだよ」
「そっか」
こんな会話は当たり前で、でもいつもと少し違った声に私は顔をあげて優を隠し見る。
優…?
優は思いつめるような顔をしていてすごく苦しそうだった。なんでそんな顔をしているの?
「優どうし…」
「バイト終わったら迎えに行く」