時は誰も待ってくれない 下
「頑張れ…」
こんなときは祈るしかできなくて無力だと思った。
記憶を失う真由は毎日日記を書いて俺とたくさん話をしてくれた。
心配かけないようにいつも笑っていてその笑顔に何度も救われたんだ。
向こうから急いでいる足音が聞こえる。
「はぁ…はぁ…ッ、真由は…」
息を切らしている智樹くんと真由のお母さんが手を膝について呼吸を整えている。
「今…」
そのとき廊下にまで響き渡る産声が聞こえた。
「うま…れた…」
大きな元気な産声が聞こえて安心や感動が一気に込み上げる。
俺はいつの間にか立ち上がってて動けずにいて胸が熱くなるのを感じた。
お母さんたちは良かったと心底安心した様子で泣いている。
こんなときは祈るしかできなくて無力だと思った。
記憶を失う真由は毎日日記を書いて俺とたくさん話をしてくれた。
心配かけないようにいつも笑っていてその笑顔に何度も救われたんだ。
向こうから急いでいる足音が聞こえる。
「はぁ…はぁ…ッ、真由は…」
息を切らしている智樹くんと真由のお母さんが手を膝について呼吸を整えている。
「今…」
そのとき廊下にまで響き渡る産声が聞こえた。
「うま…れた…」
大きな元気な産声が聞こえて安心や感動が一気に込み上げる。
俺はいつの間にか立ち上がってて動けずにいて胸が熱くなるのを感じた。
お母さんたちは良かったと心底安心した様子で泣いている。