時は誰も待ってくれない 下
「そろそろ、帰るね」
「おう」
「また来るね」
面会時間のギリギリまでいた私は病室を後にしようと席を立つけど中谷に背を向けた瞬間、私の小指は握られて立ち止まる。
振り返ると中谷は俯いたまま私の小指を握っていてまるで子供みたいだと思った。
「明日」
「ん?」
「明日も、来いよ」
そっけない言い方とは反対に耳を真っ赤にさせている姿を見てきゅんと胸がなった。
こんな中谷を見たことがないから新鮮で、新たな一面を知れた。
これから距離が近づく度に中谷のことをもっと知れるのかな…。
「うん!また明日来るね!」
元気な声と笑顔で返事をすると顔をあげた中谷の顔はやっぱり赤く染まっていた。
「おう」
「また来るね」
面会時間のギリギリまでいた私は病室を後にしようと席を立つけど中谷に背を向けた瞬間、私の小指は握られて立ち止まる。
振り返ると中谷は俯いたまま私の小指を握っていてまるで子供みたいだと思った。
「明日」
「ん?」
「明日も、来いよ」
そっけない言い方とは反対に耳を真っ赤にさせている姿を見てきゅんと胸がなった。
こんな中谷を見たことがないから新鮮で、新たな一面を知れた。
これから距離が近づく度に中谷のことをもっと知れるのかな…。
「うん!また明日来るね!」
元気な声と笑顔で返事をすると顔をあげた中谷の顔はやっぱり赤く染まっていた。