時は誰も待ってくれない 下
山下くんから伝えられた余命三ヶ月は近い。
そんなの信じられないくらい楽しそうに笑う隼人が死ぬわけ無いと思った。
だってほら、今もこんなに優しく微笑んでいる。
「真由…」
私の耳元で甘く囁いて私の唇を奪う。
こんなにも暖かい人が死ぬわけ無いと思った。
私を抱きしめる腕は日に日に細くなっていくのが分かるけどそれでも生きて、私の名前を呼ぶの。
「真由」
「なに?」
「二人でどっか行こうか」
「え?」
「このまま二人でどこか遠いところに」
そんなの信じられないくらい楽しそうに笑う隼人が死ぬわけ無いと思った。
だってほら、今もこんなに優しく微笑んでいる。
「真由…」
私の耳元で甘く囁いて私の唇を奪う。
こんなにも暖かい人が死ぬわけ無いと思った。
私を抱きしめる腕は日に日に細くなっていくのが分かるけどそれでも生きて、私の名前を呼ぶの。
「真由」
「なに?」
「二人でどっか行こうか」
「え?」
「このまま二人でどこか遠いところに」