時は誰も待ってくれない 下
そん彼が今、私の目の前で私のお腹に触れて
優しく微笑んでる。
この光景を見たみんなはどんな顔をするんだろう?
知って欲しいな。本当は隼人は優しくて強い人なんだよって。
「今日は天気悪いね?」
「あぁ、大丈夫か?」
「私は大丈夫だよ、雨降るかなぁ」
「そうだな…」
窓の外は今にも雨が降り出しそうな天気で今日は外に出るのはやめた。
少し街に出ればイルミネーションが煌びやかで
いつも以上に夜でも明るく感じる。
「あ、イルミネーションといえば…今日はクリスマスか」
「あぁ、そうだったな」
「すっかり忘れてた…」
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