時は誰も待ってくれない 下
意味

目を覚ましてから私は日が経つ度に話しかけられても反応をすることが少なくなった。
聞こえてないわけじゃない。
ただ、隼人が死んだのに何も変わらない風景、
環境が何もかもが嫌だった。
隼人が死んだことなんて無かったかのように感じて…いつの間にか私の中から隼人が居なくなるのが怖かった。
笑うなんて出来るはずが無かった。
「真由、お花変えとくね」
優は毎日毎日病院に来て何も言わない私の面倒を見てくれている。
何も反応しないと分かっているのに優はいろんな話をしてくれる。
今日だってそう、ずっと私のそばにいて笑いかけてくれる。
それでも私は心を閉ざしたままで何も反応できなかった。
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