半透明彼女
奇妙な同棲
まだカーテンのない部屋には、朝日が容赦なく差し込んでくる。
あまりの眩しさに目が覚めた。
…なんだか、違う意味で、忙しい。
引っ越して来たばかりだし。
金銭的にも無駄だ。
変な日々…。
…幽霊が居るなんて
聞いてないよ~~
そういえば激安だったって、母ちゃんが喜んでたっけ…。
たぶん、説明なんて全然聞いて無いんだろうなぁ…
僕は、半透明な彼女に振り回されっぱなしで。
「…なんまんだぶぅ…」
ちょっと拝んでみて
恐る恐る右目を開けてみた。
あれ
居ない…?
満足げにしてたし、成仏したかな?