半透明彼女
ん?
やっぱり居ない…
頭の上から、ひょっこり現れた!
「うわっ!!」
「ちょっとぉ!追い出す気?!」
「…あ、いや。…別に。」
「お経なんか唱えてるんじゃないわよっ…ふんっ」
口をチョット尖らせて、拗ねて横目で睨む綾ちゃん。
幽霊じゃなかったら、こんな可愛い子、大歓迎なのになぁ…
「こんな可愛い私と一緒に住めるんだよ?」
「…そ、だよね。すんません…」
何故か、正座してる僕。
いや、だって、君は幽霊だし!
「同棲って、ドキドキしちゃうね」
コレって…同棲って言えるんだろうか?