半透明彼女
朝日が差し込んで眩しさに、ハッとして眼を覚ました。
部屋の中を怖々とキョロキョロ見回す。
なぁーんだ。
夢か?
幻か?
それとも明るいから?
半透明な彼女は居ない…
!!
ロフトから見下ろす視線に気付いて
夢でも
幻でもない…
現実だった事を再確認してしまった。
僕の心を知ってか知らずか、
「ゴメンね?…一緒に居てもいい?…」
申し訳なさそうに言う彼女の同棲申し込みに
僕は、思わずコクンと頷いてしまった。