彼女の恋~小指の赤い糸~
俺のいなかった間に何があった?
気になったが中島には訊けなかった。
諸田が中島に気があることは前から分かっていたが彼女にしてしまえば手は出して来ないと思っていた。
花火を見に行く約束のためアパートまで迎えに行くと浴衣姿の彼女が立っていた。
紺色に大きな花柄が良く似合っている。
「可愛いよ。
凄く似合ってる」
照れているのか顔を真っ赤にして先を歩いて行く。
そんな中島は会社では見たことはなくて新鮮で可愛い。